筑波大学現代視覚文化研究会レビュー班 公式ブログ

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新年のご挨拶・冬小冊子の公開

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。 筑波大学現代視覚文化研究会、レビュー班です。 早いもので2021年となってもうすぐ1ヶ月ということに驚いております。2020年という年が本当に存在したのか記憶が曖昧なのですが、ボーッとしているとさらに…

暗号化された日記帳を解読し、著者の過去に迫る 「The Wake : Mourning Father, Mourning Mother」レビュー

はじめに お久しぶりです。筑波大学現代視覚文化研究会レビュー班のRitoと申します。 以前このような音声作品のレビューを書いた者です。 今回は、インディーズゲーム「The Wake : Mourning Father, Mourning Mother」を紹介したいと思います。 ゲーム内容 …

京アニのFAZZ『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』レビュー

「京アニのFAZZ『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』 レビュー」 【引用元: 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」 公式twitter https://twitter.com/Violet_Letter】 本作は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の総締めとして京都アニメーション…

バトルロワイヤルゲーム『FallGuys』レビュー

0.はじめに 1.FallGuysとは 2.FallGuysの魅力 2.1.起動して5秒で始められる手軽さ 2.2.万人受けするデザイン 2.3.プレイスタイルにより様変わりするゲーム内容 3.おわりに 0.はじめに げんしけんレビュー班のほるかすです。 前回自分が書いた記事が想像以上…

劇場版Fate/Stay night[Heaven's Feel] III.spring songで感情になった話

まえがき III.spring songで感情になった話 「舞台に上がった」言峰綺礼 圧巻の戦闘シーン 「衛宮士郎」 まとめ あとがき まえがき お初にお目にかかります。げんしけんレビュー班一年のmartと申します。 本記事は、先月8月15日より上映されました『「Fate/s…

きっと東雲めぐはこれからも生き続けるのだろう。

0.まえがき げんしけんレビュー班のほるかすです。 この記事は、自分が3年前からずっと推している東雲めぐさんへの雑多な考えを書き綴るだけのものとなっておりますが、VTuberのメタ的な部分、所謂中の人や魂といった部分の話が含まれておりますので苦手な方…

花譜MV『過去を喰らう』ロケ地巡礼レポ 【後編】 #花譜

まえがき(に見せかけた宣伝) ロケ地の紹介 ⑨2:21「それなのに人が恋しくって」 ⑩2:25「あなたへの気持ちだけ」 ⑪2:30 間奏部その3 ⑫2:36 間奏部その4 ⑬2:42「夢のような話を紡げたら」 ⑭2:45「あなたと僕は笑えるだろうか」 ⑮3:02「こんな大人で我慢できたら…

ジャンルレス化する漫画雑誌

はじめに 雑誌の紹介 月刊少年ガンガン 月刊コミックジーン ヒバナ 少年マガジンエッジ 他にも おわりに おまけ(書いてみた感想なので読まなくても良いです) はじめに はじめまして。筑波大学現代視覚文化研究会レビュー班(レ班)のカサギと申します。大…

パワポケやろうぜ!

まえがき パワポケとは パワポケの魅力 濃厚なシナリオ 中二心くすぐる名ゼリフの数々 ①ヘルガ(パワポケ6) ②神条紫杏(パワポケ10) ③木岡鈴音(パワポケ6) 豊富な選択肢と分岐するシナリオ もっといろいろ知りたいあなたに 終わりに まえがき 皆さん、こ…

こんなご時世だし音声作品で癒やされよう

はじめに そもそも音声作品ってなんだよ 作品レビュー 1「ペトリコール」 2「瞬間催眠リフレ」 さいごに はじめに 皆様はじめまして。 筑波大学現代視覚文化研究会レビュー班所属のRitoと申します。 最近嬉しかったことは、しばらく前に花譜ちゃんの存在を紅…

花譜MV『過去を喰らう』ロケ地巡礼レポ 【前篇】 #花譜

まえがき 本稿の「聖地」について ロケ地の紹介 ① 0:40 「足が抜け落ちたのも 気づかない」 ② 0:54 「貪欲な顔で待っている」 ③ 0:56 「侘しさも」 ④ 1:12「あなたの言葉を思い出すから」 ⑤1:39 間奏部その1 ⑥1:45 間奏部その2 ⑦2:00 「反抗期だと疎まれた子…

「9-nine-」全作レビュー

「9-nine-シリーズ 全作レビュー」 (出典:パレット公式サイト palette.clearrave.co.jp/9songs/) 作品説明 共通のあらすじ 各作品のレビュー 『9-nine-ここのつここのかここのいろ』 『9-nine-そらいろそらうたそらのおと』 『9-nine-はるいろはるこいは…

絶対に読むべきオタク評論 3冊目(『動物化するポストモダン』)

私、御星美香はオタクについて研究するのが趣味な変人である。 他のレ班員の多くの人がいろいろな作品の評価を書いてくれると思うので、今回は少し趣向を変えて、オタクそのものについて書かれた本の中で、読みやすくかつ興味深い本を3冊ピックアップして皆…

考察が捗る!オバレの公式コミカライズ(『KING OF PRISM byPretty Rhythm ~Over The Rainbow~』)

『KING OF PRISM byPretty Rhythm ~Over The Rainbow~』(綾月もか/協力・キングオブプリズム製作委員会)では、先輩ユニット・オバレを主役として、映画で描き切れなかった彼らの日常を描いている。絶対アイドル・速水ヒロがスーパーに初めて行く回でヒロ様は…

絶対に読むべきオタク評論本 2冊目(『新・オタク経済』)

私、御星美香はオタクについて研究するのが趣味な変人である。 他のレ班員の多くの人がいろいろな作品の評価を書いてくれると思うので、今回は少し趣向を変えて、オタクそのものについて書かれた本の中で、読みやすくかつ興味深い本を3冊ピックアップして皆…

「タミヤMM ドイツ突撃工兵チーム ゴリアテセット」 レビュー&製作記

せっかくのネット記事。いつものKIMOOTA誌上とは違う事がしたい……。という訳で、白黒印刷のKIMOOTAではなかなか難しいプラモデルのレビューをしていきます。 今回紹介するキットはタミヤ1/35ミリタリーミニチュアシリーズの「ドイツ突撃工兵チーム ゴリアテ…

うーさーのその日暮らし(シリーズ全3作品)

ギャルと金と肉が好きな謎の生物・うーさーの日常(?)を描くコメディ作品。第1期と第2期は5分、第3期は8分の短編アニメであり、基本的に1話完結だ。私の周りでは『わかばガール』のついでに第3期・夢幻編を見たという声もちらほら聞いた。うーさーの見た目に…

【ネタバレあり】「魔法が存在する世界には、色々なリア充がいる」(『まぢちる』)

『まぢちる』は、異能力を持つ魔法少年・少女たちが謎の連続殺人に巻き込まれていく本格ミステリーアドベンチャーゲームで、第4話で完結する。ほのぼのとしたBGMにゆるい絵柄であるが、まあグロい。魔法少女系ではありがちと言ってはいけない。アクション要…

『はなまる魔法教室』第1巻レビュー

漫画において、絵柄が最も重要な要素の1つであるということは間違いないだろう。その点、本作は素晴らしい。まるで版画の様な柔らかい絵柄は、ただ単純に可愛らしいだけではなく、本作の雰囲気にとても良くマッチしている。そして、初めの内は自らを魔法使い…

あるところに はんねるという 僕姫を読み もどか死してしまったオタクがおりました(『僕はお姫様になれない』)

『僕はお姫様になれない』(若林稔弥/全3巻)は、シンデレラのように貧乏な男装少女・新堂玲(おさがりので兄の制服を着ている)と白馬王子の恋の話である。王子君の「新堂は男」という勘違いが解けず、色々なタイミングも相まってなかなか思いを伝えられない二…

新商品宣伝の時期です(『HUGっと!プリキュア』第11話)

11話にして、プリキュアの持つ武器である扱いの新商品が発表された。形は杖を模していて、名前からするとそれぞれに異なる楽器のイメージを付与していると考えられる。今回非常に興味深い点は明日パワーから生まれた剣を敵に向けるのではなく、ハグすること…

アニメの変遷放送枠編

近年、アニメ枠は変化が起こっている。各放送局のアニメ放送枠の確保、放送媒体の多様化、海外受注…国が「クールジャパン」の一ジャンルとして海外展開を目指し始めており、また、オタクが市民権を得つつある近年、アニメはその地位を高めている。この様々な…

サクッとレビュー書いてみた!(『キラッとプリ☆チャン』第1話)

プリパラの後継作。流石にソラミ、ドレシは使いすぎだ感はあるし、時期的にも総入れ替えは妥当であると思う。「ある目的のためにライブをする」から「自らアイドル活動を発信する」というスタンスに切り替わったのはyoutubeが視聴者層と切り離せない関係にな…

この体験はリズムゲームか、それともアクションゲームか(『Thumper』)

一部界隈で話題になったため、ご存知の方もいるかもしれない。 『Thumper』はPCだけでなくNintendo SwitchやPS4でも購入可能な「リズム・バイオレンスゲーム」だ。重苦しい音楽の中、メタリックな昆虫型(とはいえ虫嫌いの人でも大丈夫そうな外見)の自機が画…

腰乃先生の前世はもしかしてビジネスホテルのベッドなのでは?(『新庄くんと笹原くん』)

『新庄くんと笹原くん』(腰乃/全2巻)は、『鮫島くんと笹原くん』(腰乃/全1巻)の笹原くんの弟、笹原真希の物語である。オタク男子高校生の真希ちゃんは、恋愛相談を受けるうちにリア充同級生新庄くんのことを好きになってしまう。コミュ障だった真希ちゃんが…

絶対に読むべきオタク評論本 1冊目(『オタク学入門』)

私、御星美香はオタクについて研究するのが趣味な変人である。 他のレ班員の多くの人がいろいろな作品の評価を書いてくれると思うので、今回は少し趣向を変えて、オタクそのものについて書かれた本の中で、読みやすくかつ興味深い本を3冊ピックアップして皆…

【ネタバレあり】「果たしてアニメは結論を出すのか」(『殺戮の天使』)

『殺戮の天使』は、13歳の少女レイが殺人鬼ザックと“イカれた約束”をし、謎のビルからの脱出を目指すサイコホラーアドベンチャーゲームである。最近アニメ化が発表され、今年の7月から放送開始予定である。レイは13歳にして初対面の殺人鬼(ザック)に自分…

リドルジョーカーの感想

先日、ゆずソフト最新作のPC用18禁恋愛アドベンチャーゲームである『RIDDLE JOKER』が発売された。ヒロイン全員可愛らしくどのルートもニヤニヤしながらプレイすることができた。特に主人公の妹である在原七海ちゃんがとてもよかった。CV.くすはらゆいである…

【ネタバレあり】立花館To Lieあんぐる 第1話レビュー

「百合版To LOVEる」として一部の界隈で有名な漫画作品を原作としている本作。第1話から主人公(女子高生)が裸の女性に遭遇したり乳首チラに遭遇したりとラッキースケベてんこ盛りで、その異名に恥じない展開となっていた。ただ、流石に地上波放送だからか…